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News記事

~琉球の石~ ワシントン記念塔

"Ryukyu Stone" / Washington Monument

ワシントンDCにある高さ約169mのワシントン記念塔を見る際、半分より少し上の所約94mの高さの所に目を向けてみよう。そこには「琉球の石」がはめ込まれています。

 1832年、ジョージ・ワシントン生誕100年を記念してワシントン国立記念碑協会が設立され、ジョージ・ワシントンの偉業を讃える記念塔が建設されました。吹き抜け部分の内壁には世界各国からギフト用の石が置かれるよう設計されました。

1853年から54年に日本へ遠征したマシュー・ペリーアメリカ合衆国海軍提督は、下田、函館、そして琉球からそれぞれ石を贈呈されました。不運にも反移民、反カソリックのスローガン掲げるグループのノウ・ナッシング党がワシントン国立記念塔碑協会を牛耳り、それらの多くの石を破壊しました。函館と琉球からの石の所在は破壊されたか或いは、紛失したか不明ですが、唯一下田の石のみ存在しているそうです。

その後、琉球—アメリカ歴史研究会は、沖縄の非政府組織でアメリカ合衆国国立公園局への琉球の石献呈への嘆願に成功し、1989年に琉球の石はワシントン記念塔内壁にはめ込まれました。その献呈式は優雅な琉舞「かじやで風」で始まり、日本国大使をはじめ、内務省の代表、琉米歴史研究会の役員、ペリー提督の歴史家等多くの著名な来賓と沖縄から10人の中学生、そして沖縄会会長が列席しました。



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