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Uchina Columnウチナーコラム

混ざって行こうぜエブリバディー

2017年8月14日

アルベルト城間 ALBERTO SHIROMA

沖縄に来るきっかけとは?

1985年のど自慢大会の優勝商品として日本行きの航空券を手に入れました。
夢であった演歌歌手になるため東京に行きましたが夢が叶わず、その2年後に初めて沖縄へ訪れました。
この時は沖縄で何をやっていくか、はっきりとしたプランは何もなかったんですけども、とりあえず自分のルーツである沖縄で沖縄のことをもっと学びたいと思いましましたね。
僕がとっても嬉しかったのは初めて沖縄へ来るのに「おかえりなさい」って言ってくれるんですよ。
その言葉がとてもうれしくて僕の故郷はここだったんだ、ウチナーンチュのみんなが受け入れてくれたんだと思いましたね。
沖縄とペルーの橋渡しをしてくれた祖父母に南米に渡ってくれてありがとうって感謝していますよ。

来沖前に沖縄の事をどれくらい知っていましたか?

沖縄の話はあまり聞いたことがなかったね。
祖父母はカタコトのスペイン語で、僕は日本語が分からないし、うまくコミニュケーションがとれていたわけではなかったんですよ。
祖父母の写真で沖縄を見たことがあったんだけど、背景にはサトウキビしか写ってなくて、沖縄ってサトウキビしかないのかなって思ったくらいです。

沖縄で生活する上で苦労したことは?

ペルーで日本語はほとんど使ってなかったから覚えるのが大変だった。それは大きな壁だったよ。
それでも日本の歌が好きだったからうまく学んでいけたんじゃないかなぁと思います。
大変ではありましたけどウチナーンチュのやさしさに包まれながら毎日生活していて、やっぱり楽しかったから早く覚えれたんじゃないかなぁと思いますね。

アルベルト城間さんから見たウチナーンチュとは?

ウチナーンチュて何なのか?もちろん沖縄の人って意味だけど、常に新しいものに興味を持っていたり、好奇心旺盛なのがウチナーンチュかなぁと思ったりするんですよね。
だから進化し続けてきたし、いろんなものを取り入れた今の文化があるんだと思いますよ。
常に進化している、だからウチナーンチュはかっこいいんだよね。
これからも進化して、もっといろんな文化を取り入れてほしいね。

沖縄のアイディンティティを感じたことは?

三線の音色はペルーで子供の時から聴いていたので特別な驚きはありませんでした。
ただ、沖縄に来てから初めて三線を手にしたとき、三線ってこういう楽器なんだと何故か懐かしさを感じましたね。
あと、ペルーで踊った事がないカチャーシーは沖縄に来てすぐ踊れたんですよ。おばあちゃんが踊っていたのを見ていたから、動きとか雰囲気とか表情とかを知らずに覚えていたんだね。
意外と自分もできるんだって自信にもなったよ。
なかなか表現できないけど、きっとこれが自分に眠るルーツであったりするのかなぁと感じたね。

沖縄のアイディンティティが楽曲に生かされていたりするのでしょうか?

もちろん。僕が目指してる音楽は島唄なんだけど、いつかウチナーンチュから「ディアマンテスの音楽は島唄です」って言われるようになったら最高ですね。
三線とかは使ってないけど、島で生まれてる音楽には間違いないからジャンルは島唄だと思ってるよ。
普段の生活でウチナーンチュが口ずさんだり歌ったり踊ったりしてくれたらもっと自然に島唄となってくるんじゃないかなぁ。

世界のウチナーンチュの日については

世界のウチナーチュ大会をみんなが忘れないため設定されたと思うんだけど、僕は世界のウチナーンチュとは海外にいるウチナーンチュだけではないと思うね。
世界のウチナーンチュは沖縄にいるウチナーンチュも含めたウチナーンチュだしね。
僕の中では、世界のウチナーンチュ大会に関わる人たち全員がウチナーンチュであり、それが世界のウチナーンチュの日でいいと思いますよ。
地球人の日イコール世界のウチナーチュの日であればOKじゃないかな?

次世代のウチナーンチュと世界に広がるウチナーンチュへのメッセージ

混ざって行こうぜエブリバーディーみたいな。
止まらずに混ざって沖縄のメッセージを伝えるのが最高の手段。
関わっていく、混ざっていく。それを世界に向けてやっていけば沖縄の大事なところを守れるし、沖縄のマインドをちゃんと伝えられる。
受け身だけではダメだから攻めの姿勢であってほしいね。大昔のウチナーンチュのようにロマンを持ってどんどん世界へ飛び立ってほしいなぁ。
次世代のウチナーンチュには是非そうしてもらいたい。
世界のウチナーンチュに対しては、それぞれの国で頑張っていろんな事を学んで沖縄の良さをPRしてほしい。
そしてまた世界のウチナーンチュ大会が来たら、学んできた母国のことはこれだぞって誇りをもって見せてほしいなぁ。

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