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Uchina Columnウチナーコラム

伊佐 仁さん:沖縄ボリビア協会 会長

2019年12月2日

伊佐 仁


自己紹介

沖縄県内のボリビア帰国者の会、沖縄ボリビア協会という会の会長を4年前からさせてもらっています伊佐仁と言います。生まれはボリビアのコロニア・オキナワの第二のほうの生まれで、16歳までボリビアにいて、それから帰国して40年近くになります。それまでの経歴と言えば、子育て等が忙しくて会の活動になかなか参加することができませんでしたけれども、子育てを終えたのを機に、海外の、私どもが生まれ育ったボリビアのことや、また近くの各国の方々との交流を深めて、取り組みをしていけたらなと思って皆さんと一緒に協会をやっております。よろしくお願いいたします。

現在に至る経緯

私たちの場合は、1世でご存命の方々がまだ多かったものですから、沖縄と、この辺の地域とも変わりなく、運動会、相撲大会、その当時はカラオケとか、要は近代的なものがなかったものですから、皆さんで三線をひいて、先輩方は会をつくっていらっしゃいました。私どもが子供の頃だったものですから、しばらくこれに参加して、先輩方のウチナーンチュであるアイデンティティーを学んできたような形になります。


会長を継いだ経緯

今まで派遣教員の宮里先生が会長をなされていたのですが、会長のほうから、もうそろそろボリビアの帰国者のメンバーで役員をやって、協会を運営していったほうがいいんじゃないかということで、それでまたいろいろな会員の方々からも親しみがある方のほうがいいんじゃないかということになりまして、急遽ではあったのですが私のほうで引き継ぐことになってしまいまして、本来ならば、先輩方はいっぱいいらっしゃるのですが、私も受けるのは、大き過ぎまして、私もどうしたらいいのかわからずで、現在は名誉顧問をされています嘉手苅会長と稲嶺惠一様のほうにお伺いをしたり、教えていただいたりして、今どうにかできるようになっております。


現在のご活動

主体的には、ボリビアとの、これまでは先輩方がやってこられた支援、ボリビアのコロニアのための支援を行ってきたのですが、そろそろコロニアのほうも発展が目覚ましいところがあるものですから、これからのお手伝いは何ができるかなということで、皆さんで相談を、理事会を開いて相談をしたところで、人材的な交流がいいだろうということで、今現在は年1回の、沖縄にいるウチナーンチュの子供たちを、1カ月間ですけれども、夏休み期間中、7月末から8月末までの1カ月間の予定で、ボリビアのコロニアのほうで、学校の体験をしてもらったり、また地域のお手伝いをして1世の方、2世の方々、今は2世の方々中心になってやっているところですので、その方々の交流を1カ月間やってもらって、何か自分の将来のための夢を実現できる形にできればいいかなと思って、今はそういう取り組みを1年に1回させていただいております。


今後のご展望

今の私どもの要望として、沖縄県とサンタ・クルス州は姉妹都市提携をされているのですが、姉妹都市提携をされてから20年以上経っているのですが、なかなか活発的な交流がなされていないところがあるものですから、交流推進課の方々にもご相談をさせてもらっているところですが、これから私どもとしては、コロニアのサンタ・クルス州との姉妹提携をどうにか、沖縄県との間で、毎年何か文化交流、空手でも踊りでも何でもいいのですが、そういう取り組みができていければなという、私の今の願いでもあるし、コロニアの方々は県人会の会長にもそういう面を取りはからってくれるようにお願いしているところです。


次世代のウチナーンチュへ一言

沖縄県の取り組みのおかげで、今の若い方々は自由に研修、県費留学生の1年の研修に来られている方々が、ボリビアにも多くいらっしゃいますので、その方々がボリビアで行っています研修生のOG・OB会をやっていらっしゃるので、その方々にはやっぱりこういう形を、沖縄県で学んだことをボリビアに持ち帰って広めてもらう。その活動の中で、私どもができるものは少しなりともお手伝いができればなと思っております。なので、ウチナーンチュのアイデンティティーを持って、ボリビアのコロニアを支えていっていただければなと思っております。

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